呼吸機能検査実習
今回の実習では、スパイロメータを使用して排気量分画、強制呼出曲線測定を測定します。
使用したスパイロメータは開放回路系。センサーで呼気、吸気の気流を測定します。
機器の準備
@センサーの組み立て
はじめにセンサーを組み立てます。先生が組み立てるのを見てください。
完成すると、
このようになります。 (誰ですか小学生の描いたマグナムのようだと言っているのは)
A較正
最初に使用する前、センサー部位のメッシュを組み立て直した後などには必ず機器の較正を行います。
※センサー部位のメッシュは塗れていたら取り替えないといけません。(何故だかわかりますか?byクイーン)
スパイロメータのモードをキャリブレーションモードにします。
センサーは初めフローゼロ調整を行うので、この時はセンサーをまっすぐにします。
その後、センサーに較正用シリンジ(3L)を取り付けてシュコシュコします。(意外と難しい)
これで、機器の準備はOK
測定方法
ID、被検者の身長、体重、測定時の気圧、気温、湿度を入力
→温度計、気圧計をスパイロメータの近くにおいておくといいです。
!気圧、気温、湿度を測定する意味!
機器は最初、感知する気量VをATPS(室温、大気圧、室温での飽和水蒸気圧)の状態で求めます。
だから、検者が調べて教えてあげてください。
ところで、今回測定したいのはあくまで被検者体内での肺の様子です。
そこで、ATPSは体内でなく室内つまり体外での状態なので、BTPSに変換します。
温度などの条件が変わると、気体の体積も変わるからです。
で、モードをSVC、FVCのどちらかに変えて検査を開始します
最初はフローゼロ調整を行うので検者がセンサーをまっすぐにして持ち、
調整が終了したら被検者にくわえさせ、センサーを持ってもらいます。(検査前にノーズクリップしておくこと)
それぞれの検査での方法で指示します。
検査終了後、被検者の解放。(ノーズクリップ、マウスピースを外す)
検査中の声での指示、検査前の説明については後ほど。
結果
SVC FVC
これの説明はむつかしいなぁ。
FVCの○で囲んでるところは安静呼吸の様子です。
あとはブログ(1月24日)で書きました通りです。
肺気量分画はどんだけ肺の容量が大きいか。
拘束性換気障害(肺気腫とか)の人は肺が硬くって伸び縮みしないから肺活量は低くなってまう
強制呼出曲線は、勢いよく一気に呼出するということが重要で、
閉塞性換気障害(喘息とか)の人は気道が狭まっちゃうので吸えるんだけど吐けない
あれに結構凝縮されてます。
さて、検査前の説明、検査中の掛け声
説明はしている時間ないかもしれないですけど時間あれば練習したほうがいいかもしれません
検査中の掛け声は大事です
もっともっと!まだはけますよ!みたいな感じでやりますが
思い切り吸ったり吐くときには声は絶え間なく掛けます
そのほうがいいです。
あとは検査前にティッシュに息吹きかける練習なんかをすると被検者が上手くなるかもしれません。
やっぱり検査後には被検者にどんどん意見を頂きましょう
そうして出てきた問題点を次に活かす事ができないとダメなんですね
|